2004年12月15日

『蠅の女』

牧野修の新作アクションホラー。

蠅の女
牧野 修

光文社
2004-12-10
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いや、もう、ホントに読んで楽しい本だった。
前半、主人公たちが怪異を目撃する部分〜召喚まではちゃんとゾッとさせるところもあるホラー。しかし「それ」が呼び出されてからは、ゾッとさせるところもあるにはあるけれども、どちらかと言うと痛快アクションって感じ。ホラーで痛快アクションでオカルト味もたっぷり、という点では、同じ作者の『呪禁官』を思い出さないこともない。

ホラーな前半にはいかにも牧野修な主観を揺さぶられる部分などもあってちょっと嬉しい。というかこのシーン、本当は最も怖いはずのところで僕は胸を撫で下ろしてしまったのだった。ネタバレ防止のため理由は書かないけれど、牧野修のファンなら「『死せるイサクを糧にして』(『ファントム・ケーブル』所収)を読むのが辛かったのと同じ理由」と言えば分かってくれるだろう。

キリスト教に関する読み直しの仕方もなんというか実に牧野節で楽しい。
しかし先日のジョイス『鎮魂歌』といい、ここのところキリスト教のデコードと言うか「読み直し」系の作品を読むのが続いている気がするんだけど、これっていよいよ『ダ・ビンチ・コード』も読めってことかしら。
posted by けいりん at 08:23| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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