2011年02月03日

あふれだした不安の影を

紆余曲折あったけど明日くらいには手に入りそう>コネクト。
町田のヨドバシで売り切れとかマジビビった。そこまで人気なのか。いや傑作だと思うけど。
ちなみに買うのはアニメ盤。敢えてこちらを選んだのは、オタクの矜持というか、あきらかにアニメが好きで買うのに、アニメっけのないジャケットで買うのは卑怯だという気がするから。
それはさておき、第4話4周目視聴を昨日終了したので、最速地域の第5話放映前に、すべりこみで感想など。べっ、別に最遅視聴組に配慮したわけじゃないんだからねっ! ネタバレあり。

ツイートもしたけど、なんという濃密さ! 先週のアレのあとだもん、重い展開になるのは仕方がないにしても、濃い薄いでいえばむしろ薄めでもいいんじゃね?という気がするんだけど、全っ然そんな遠慮見せやがんねえ。全力ですよ。容赦ないったらありゃしねえ。

冒頭、上條くんに会えず病室をあとにするさやか。はっきり分からないんだけど、これ、前回の直後だったりする? マミさんの死にショックを受けていたものの、上條君が心配になって、とか。あ、でも前回はすでに「会えなかった」って描写があったんだっけ。2度目なら看護士さんにそれらしい反応があるかな。「さっきはあわなかった人だった」ととらえてもいいけど、別段ここで「前回の直後」に特定する理由はないか。病室に駆け足できたのが、ちょっとだけ疑問だったんだけど、まあ「遅くなっちゃった」ってだけなのかな。

OP映像はたぶん第三話と同じ。当面はこれで行くのかな。第一話、第二話が微妙に違ったのはなんだったのだろう。
OP映像と言えば、サビの手前、「閉ざされた扉開けよう」の「閉ざされた」のとこの画が、家族写真撮影?→喫茶店でのおふざけ(まどか+さやか+仁美)→体育祭かなにかの写真撮影(三人組+先生)→さやかとバイオリンを構えた上條君→キュウべえとうたた寝するマミさん(ああっ!)→今回初登場となる杏子→雨を見上げるほむら、という早いカットで、「開けよう」のとこが何かを決心したように顔を上げるまどかなんだけど、まあ順番にまで意味はないにしても、何かあるんじゃないかなあ。だいたい「幸せな日常」みたいに思ってもいいのかな、と思っていて、歌詞と重ねると、「日常の陰に隠されたものと向き合う決意をするまどか」、あるいは「閉ざされた=見失われてしまった幸せな日常を取り返そうとするまどか」というふうに解釈できなくもないのかな、とか。

Aパート、最初の食事シーンからして、まどかの悲しみの深さに胸が詰まる。脚本も演出も極上。「生きてると、パパのご飯がこんなにおいしい」この台詞に込められたもの、ここでは悲しみだけかな、と思えるのだけど、後にそれだけではないことも明らかに。これって、あれだ、宗左近いう所の「どうしてここはそこではないのか」だよねえ。

登校シーン〜授業風景、キュウべえが肩から降りて歩いてるとか細かい。さやかの反応もいい。テレパシーがあるからできる描き方。授業内容のコミカルさとまどかの表情の対比。まあここはさりげなくて、緩急でいえば「緩」かね。まどかがあんまりそう思わせてくれないんだけど。

屋上シーンはいろんなものが詰め込まれててすごい。
まどかの悲しみの描写、一度描いてるのにまだこんなに濃い。同時に、ここでは「自分の恐れと、恐れを抱くことへの自責の念」が口に出され、食事シーンの台詞の内容が深められている。マミさんと約束したのに、その当のマミさんの死を見て怖じけづいている自分。のうのうと生きていて、マミさんがもう味わえない「おいしさ(=現世の快楽)を、自分は感じることができる。マミさんに済まないと思う気持ち。それでも抑えきれない恐怖。

慰めるさやかの台詞、これは前回予告で使われたものなんだけど、ちょっと「あれ?」って思う。だってあの言い方だと、マミさんが敢えて死んだことになるよね。それは違うでしょ、マミさんは生きたかったわけで。だからこそまどかを「力強い味方」に仕立て上げようとしてたんだし。まあ、さやかも分かって行ってるんだとは思う。これは欺瞞だって。けれども、この台詞には、さやかの「物事に意味を求めずにはいられない」性格が現れているような気がする。意味を求めるあまり、安易な意味付けに飛びついてしまうさやか。そして、その性向が、後の展開につながってくるんじゃないかな。

もういっこ、ここのキュウべえのアップとか、「責めることができるのは」云々って台詞とか、黒い。黒過ぎる。この後の潔く諦める描写も裏があるように思えて仕方がない。

で、マミさんの家を訪ねるまどか〜ほむらとの会話。
マミさんの部屋のシーン、ここで溢れる悲しみがまた。
さっきは「悲しいだけではなく」とか「自責の念」とか書いたけど、まああれだ、「身近な人の死」っていうのは、そういう分析とか、理屈とかを軽く超えちゃうんだよね。自分の中の感情をなんと名付けるべきなのか分からない、確かにそれにはいろんな思考や想いが付随するんだけど、どれが本質なのか分からないし、溢れる言葉からいくら目をそらしても、涙は次から次へとこぼれ、自然に口から嗚咽が漏れる、自分の中で何が起こっているのかも分からなくなるような、そういう奔流の中に飲まれてしまうのが本当だと思う。この部屋での描写にはそれが存分に描かれている。

とはいえ、さやかが「意味」を求めるように、まどかは「自分がそこにいる意義」みたいなものを求めている節がある。節がある、というか、それはもちろん前回まどか自身の口からはっきり語られたものでもあるのだけど、自分が何もできなかったこと、そして自分が今何もできずにいること、それを辛いと思うのは、つまり「自分の存在理由を求めている」ってことの裏返しなんじゃないかな。ほむらとの会話で、「もしもっと早くほむらちゃんの言うことを聞いていたら・・・」と言ってるのもそう。「本当はなんとかできる可能性があったんじゃないか」というのは、絶対的な無力を認めたくない、という気持ちの現れだと思う。

だからこそ、彼女は言うんだよ。「あたしは覚えてる!」と。「ほむらちゃんのことだって、あたし、忘れない!」と。「何かができる」と言うにはささやかな、あまりにもささやかな宣言。忘れずにいること。記憶の中に消えて行くものたちを残し続けること。それはまどかの欲望で、エゴだと思う。自分が世界の中にささやかな位置を占めること、それこそがまどかの目的なのだから。けれどもそれは同時に、ほむらをして「そう思ってもらえる」のが「うらやましい」、そして「優し過ぎる」とあで言わさしめる程の、強い願いでもある。


Bパート。病室でのさやかと京介の会話。
これは痛い。痛過ぎる。よかれと思ってやったことが、相手に苦痛しか与えていなかった、そういうことって結構あるよなあ。さやかは読み違えてしまったんだよね。「音楽が好き」ということ、「聞くこと」と「演奏すること」、そういうことが京介にとってどういう意味を持つのかを。レアなCDを探しては差し入れする、と言う行為は、「相手のためのもの」というにはちょっと微妙な部分を残す。
それは1つには、さやかが京介の気持ちにまでは寄り添えていないから。厳しい言い方をすれば、さやかは自分に手っ取り早くできることを安易にやっていたに過ぎない。分かってもいいはずだよね、怪我でもう演奏ができないかもしれない、という演奏家が、どんな気持ちで音楽を聴くか、ってことくらいは。リハビリに向けて鼓舞する目的ならまだしも、「音楽好きだから」っていうのは、考えが浅いと言えば言える。ただ中二だしなー。自分の思い込みでつっぱしっちゃうのも、ある程度はしょうがないと思うんだよね。責めるのは酷だろうと。
もうひとつ、冒頭のエレベーターの中での独白が示す通り、この行動の根っこにあるのは、京介に気に入られたい、という動機だった可能性がある。
どっちも責められるようなことじゃない。それはむしろ普通のことだと思う。そういう普通の行き違いを幾つも重ねて、僕らは日々を生きている。そしてその果てに悲しい結果が起きるのも、ごく普通のことだ。
ただ、さやかには、その普通の結果を覆すチャンスがあった。

ここのキュウべえ出現がすごい。うげえっ!って思う。何でアンタがここにいるのよ!って。去るふりして待ち構えてやがっただろ、お前! 「計画通り!」とか思ってるだろ! 怖い。怖いよ。怖過ぎるよ。
で、さやかは、「意味を求めずにはいられない」さやかは、当然のように、選択するわけだな。自分のしてきたことが無意味じゃない、と思える道を。

まどかの仁美追跡〜結界のシーンまでは、すっげーホラー。
仁美の虚ろな喜びの描写からホラー。集まる人たちのゾンビ風味がホラー。廃工場の陰影がホラー。まどかに迫るゾンビがホラー。追いつめられて逃げ出した先は密室、ってのも、もうホラー撮ろうとしてるとしか思えないくらいホラーの定石。出てきた天使っぽい奴らがまたホラー。あげくの果てにスプラッタですよ。一瞬「4話で主人公死亡!?」ってビビったじゃん! それくらいのことやりかねん、と思ってるからな、今や。

結界内部、この期に及んでまで自分を責め続けるまどかが痛々しい。つーかこれは魔女による精神攻撃かしら。モニターにマミさん映ってるしなあ。
ここでのまどかに輪郭がないのが印象的ですね。さやかがモニターに攻撃加えた瞬間輪郭が戻ってるところをみると、これはやはり「魔女によって心がむき出しにされてる」って描写かね。ATフィールドが消えちゃってる状態。

まああとは言うことないよ。さやか初戦闘かっこ良かった。ほむらの握りしめた手のひらには、語られない言葉の分いろんな思いがこもってたんだと思う。杏子は顔見せですね。

そんなわけで私の予想を裏切りマミさん復活=まどか変身はなかったわけで、しかも新キャラも登場して新展開の予感。こうなると俄然、「マミさん復活はないか、あっても当分先」とか「主人公はぎりぎり最後まで変身しない」とかいう予想が現実味を帯びてきた気もしますが果たしてどうなりますか。

さて、次回は第五話「後悔なんて、あるわけない」。この次も、サービスサービスぅ!(違)
posted by けいりん at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 魔法少女まどか☆マギカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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